サステナビリティ・トップメッセージ

事業を通じて社会課題を解決し、「いつもを、いつまでも。」を支える

「健康」という社会課題に向き合い、人々の「いつも」を支える力に

当社は、1963年の創業以来、患者さんとそのご家族、ピアサポーター*、生活者の皆さま、取引先などさまざまなステークホルダーとともに「健康」という社会課題に向き合い、「笑顔」を届け、自らも成長してきました。企業理念「私たちは人びとの健康を高め 満ち足りた笑顔あふれる 社会づくりに貢献します。」には、当社が皆さまに届けるべきは「笑顔」である、という強い思いを込めています。
これからも、ステークホルダー、一緒に働く仲間、そして地球環境に感謝を忘れず企業としての責任を果たし、世界の人びとの「健康」とかけがえのないいつもの「笑顔」に貢献し続ける会社でありたいと思っています。
*ピアサポーターとは:自身も病気や障害、介護等の経験があり、その経験を活かして同じ境遇にある仲間をサポートする人びとのこと

4つのマテリアリティを軸に、サステナビリティな事業を推進

SDGs(持続可能な開発目標)に見られるように、企業が果たすべき社会的責任は世界的な環境意識や人権への配慮の高まりにより広範にわたっています。大鵬薬品が取り組む社会課題を経営視点とステークホルダー視点で評価し、重要度の高いものをマテリアリティとして特定しました。今後、これらのマテリアリティと中長期の成長戦略を一体化させてサステナブルな事業を推進すると同時に、事業を通じて社会課題を解決していきます。

アンメットメディカルニーズへの対応

創業以来、がん領域を中心としたアンメットメディカルニーズの充足に貢献してきました。今日のがん治療は延命から完治に向けた研究へと加速しています。数十年先にも、世界中の患者さんに笑顔を届けるため、「完治」を目指す創薬に挑み続ける想いを、このマテリアリティには込めさせていただきました。
自社創薬を中心としながらも、高度な専門知見を有するアカデミア(大学・研究機関)やコーポレートベンチャーキャピタル投資などを通じ出会う新たなパートナー企業との共創により、世界中の患者さんにとって価値のある製品を提供し続けていきます。

コーポレートガバナンスの強化

ヘルスケア企業の永遠の命題ともいえる信頼性と品質の保証、安定供給を追求し続けます。事業がグローバルに急速に拡大している中、国内外のグループ会社全体で経営リスクをマネジメントする体制構築を進め、コーポレートガバナンス体制を強化させていきます。

企業理念の浸透・組織風土醸成

長期的に価値提供を行なうための源泉は人財であり、人的資本への投資は不可欠です。当社は「がん」という生命に関わる病に真摯に向き合い続けている企業であり、社員一人ひとりが生命関連企業人としてどんな場面においても高い倫理観のもと行動しなければなりません。この倫理観の土台となっている理念や風土を次世代に伝えていくことも、人財育成の重要な要素の一つであると認識しています。加えて、人種・ジェンダー・文化・病など多様性と人権を尊重し、社会の変化を成長の糧にできる人財育成を推進していきます。

カーボンニュートラル

メーカーとしての作る責任を強く認識しており、持続可能な社会のため、環境への配慮は欠かせません。気候変動対策として、再生可能エネルギーの利用やサステナブルな資源の活用および調達など、バリューチェーン全体で環境負荷の低減に取り組み、人と地球が将来にわたって共存する未来づくりに貢献します。

「いつもを、いつまでも。」が大鵬薬品の目指すもの

私たちが創薬を通じて叶えたいのは、病気を治すことだけではありません。病気に悩む患者さんとそのご家族、ピアサポーター、そして健康な生活者の皆さまの、かけがえのない「いつも」が続くよう力となり、支え続けることも私たちの大切な仕事です。
大鵬薬品は、治療から未病予防までを見つめ、がんや難治性疾患の完治に向けた創薬に加えて、医薬品以外で患者さんに貢献できる多様なソリューションの提供に挑戦します。世界の人びとの「いつも」の生活が「いつまでも」続くように、笑顔あふれる持続可能な社会の実現を、ステークホルダーの皆さまとともに目指してまいります。

  • 代表取締役社長 小林 将之