
リカコ : あ、鶏ムネ肉の南蛮漬け来たよ。この店、これが有名なんだよね♪
ミユキ : そういえばカオリ、最近忙しそうだね。
カオリ : そうなの。もう、ほぼ毎日残業だよ。
リカコ : 何だかお肌も荒れてる?
カオリ : わかる?仕事中、気付くとチョコとかつまんでて…。
ミユキ : 脳も相当疲れているんじゃない?運動したときもそうだけど、
頭を使う仕事でも、「疲れたー!」ってときにはチョコとか甘いものをつまむのは良いらしいよ。

- ●脳のエネルギー源は糖質であり、特に頭を使う作業中は甘いものが欲しくなる
- ●ビタミンB1が不足していると、さらに疲労感が増して悪循環になる
- ●クエン酸などの抗疲労成分を多く摂ることで、疲労が回復する
カオリ : ところで、どうして今日は鶏料理?
ミユキ : 身体の中で活性酸素が増えると疲れを感じる、と最近はいわれているの。
その点、鶏ムネ肉には活性酸素を撃退する成分が多く含まれているらしいよ。
リカコ : そうなんだ。うん、黒酢のタレも酸っぱくておいしい!
ミユキ : 黒酢やレモンもクエン酸が多いからOKだね。
カオリ : よし!今日はこれをいっぱい食べて朝までぐっすりだ!
ミユキ : 疲れを自覚するのは、身体が休めと言っているサインだからね。たくさん寝なさい。
カオリ : 8時間は寝るぞ!でも隣の先輩は、休みの日も仕事しているのに、疲れないんだって。
ミユキ : 過労で多いパターンかも。いきなり倒れなきゃいいけれど。

カオリ : 最近の先輩、妙に張り切っているからなぁ。
リカコ : 眠らなきゃ、と思うほど眠れない時ってあるけれどね。
ミユキ : ずぼらな人は、よく眠れるらしいよ。
カオリ : それって私のこと?
ミユキ : …とりあえずその先輩には、疲れた身体に効く食事でも勧めたら?

- ◎B1:糖質をエネルギーに変え、疲労蓄積を防ぐ
- ◎B2:エネルギーを作り出す、口・目などの粘膜や肌を正常に保つ
- ◎B6:たんぱく質・脂質の代謝、月経前症候群の症状緩和
- ◎B12:貧血予防、イライラ・無気力の解消
- ◎ナイアシン:糖質・脂質・たんぱく質の代謝、アルコール分解、美肌
- ◎パントテン酸:ストレスの緩和、糖質・脂質・たんぱく質の代謝、免疫力維持
- ◎葉酸:血液を作る(貧血予防)、細胞の新陳代謝を助ける
- ◎にんにく、にら、ねぎ類などと一緒に食べると吸収が良くなり、より効果的
ミユキ : マイタケなどのきのこ類・ブタのヒレ肉やモモ肉・レバー・卵・青魚や貝などを、
ゴマ・海苔・納豆や豆腐・にんにく・唐辛子などと一緒に摂ると良いね。
お肌が疲れたらマグロのお刺身、眼が疲れたらブルーベリーもOK。バランス良く摂るようにしてね。
カオリ : 上手く香辛料やレモンを使えば、夏場でも食べられるかも。
リカコ : カオリの手抜き料理じゃ、どうかな?
カオリ : あ、ヒドイ(笑)
リカコ : やっと笑った(笑)。笑いだって疲労回復に効くのよ。
でも、今すぐ何とかしたい時には、ビタミンドリンクや、15分の仮眠も結構効くかな。
ミユキ : 思い切ってオシャレするだけでも明るくなれるよね。
今話題の富士登山も、思いっきりリフレッシュするには良いかもね。
カオリ : ちょっとしたことで、上手く心と身体をリセットできるといいよね。
- 参考文献
- 『だからあなたは疲れている!』永岡書店
『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本―こころとからだをリセットする41の新習慣』大和書房
『疲労の医学』日本評論社