消化管間質腫瘍(GIST)について 治療について 薬を飲んでいる女性イメージ

GISTにおける薬物治療の流れ

GISTと診断されたら、まず手術で腫瘍を取り除く(切除する)ことが推奨されます。
また、手術をする/しないにかかわらず、薬物治療が行われることがあります。
初めて受ける薬物治療を一次治療といい、効果が得られなくなるか、
副作用で治療が継続できなくなるまで続けます。
継続ができなくなったら別の薬剤に切り替えて、二次治療、三次治療、四次治療などを行います。

GISTにおける薬物治療の流れ GISTにおける薬物治療の流れ

*イマチニブ、スニチニブ及びレゴラフェニブによる治療後の患者

GIST診療ガイドライン 2022年4月改訂【第4版】 金原出版、p15より作図

GISTの薬物治療

【GISTの薬物治療で使われる主な薬剤

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薬剤名 作用機序 投与方法 特徴
イマチニブ チロシンキナーゼ
インヒビター
内服 細胞の増殖に関与するチロシンキナーゼの異常な働きを阻害することにより、がん細胞の増殖を抑える作用があります**
主に一次治療や補助化学療法に使われます
特徴的な副作用:骨髄抑制、まぶたや手足の浮腫1)
スニチニブ キナーゼ阻害剤 内服 腫瘍増殖と血管新生に関与する受容体を阻害し、抗腫瘍効果を示します**
主に二次治療に使われます
特徴的な副作用:骨髄抑制、手足症候群、甲状腺機能低下症1)
レゴラフェニブ キナーゼ阻害剤 内服 腫瘍の進行に関与するキナーゼを阻害して腫瘍の増殖と血管新生を阻害し、抗腫瘍効果を発揮します**
主に三次治療に使われます
特徴的な副作用:手足症候群、高血圧、肝機能障害1)
ピミテスピブ
(ジェセリ)
HSP90阻害剤 内服 HSP90の働きを阻害し、がん細胞の生存と増殖に関与するさまざまなタンパクを減少させ、抗腫瘍効果を発揮します
四次治療に使われます
特徴的な副作用:「副作用について」参照

*GIST診療ガイドライン 2022年4月改訂【第4版】 金原出版、p15に記載の薬剤
**各製品のくすりのしおりより記載

1)病気がみえる vol.1 消化器 MEDIC MEDIA、p114

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