ティーエスワンで膵がん治療を受けられる方へ

ティーエスワンのご紹介

治療の効果と治療方法

  • 手術で取りきれない、または再発してしまった膵がんに対して、がんの大きさをコントロールしたり、病気の進行を抑えたりする治療法です。
  • 治療方法は通常6週間を一区切り(1コース)として繰り返します。

治療を始める前に

  • この治療を安全に行うために、下記の項目にあてはまる方は、必ず担当の医師にお伝えください。
    あなたのからだの状態や項目によっては、この治療が受けられないことがあります。

心あたりのある方は、あらかじめ担当の医師や薬剤師、看護師に伝えておきましょう

  • 今、使用している薬がある。
  • 薬や食べ物にアレルギーがある。
  • 心臓・腎臓・肝臓の病気がある。(検査値の異常がある。)
  • 透析治療を受けている。
  • 妊婦または妊娠している可能性がある。

他の医師または歯科医師の治療を受けるときには、ティーエスワンでの治療を受けていることを伝えてください。

ティーエスワンについて

  • ティーエスワンは1999年に発売され、がんを治療する薬として、広く使われています。
  • この薬は、フルオロウラシル(5-FU(ファイブエフユー)と略されます)という、がんを治療する薬の効果を高め、副作用を少なくするために開発された薬です。
  • 以下の3つの成分が配合されています。

テガフール

体内でフルオロウラシルに変換され、がん細胞を攻撃します。

ギメラシル

フルオロウラシルの分解を抑えて効果を持続させます。

オテラシルカリウム

下痢などの消化器系の副作用を減らし症状を軽くする働きをもっています。

  • この薬は、膵がんの他に胃がん、肺がん、頭頸部(とうけいぶ)がん、乳がん、結腸・直腸がん、胆道がんに対して効果を示します。
  • OD(オーディー)錠、顆粒(かりゅう)剤とカプセル剤がありますが、いずれかを服用します。
  • 投与量(飲む薬の量)
  • あなたの身長と体重から体表面積を計算し、薬の量が決められます。
  • からだの状態や副作用の程度によっては、投与量を一段階減らす場合もあります。
  • 効果と副作用の状態を確認しながら、投与量を変更することもあります。

カプセル剤の場合

患者さん体表面積1日量朝食後夕食後

小さい人
~1.25m2
未満
80mg 40mg/回
(20mg×2)
40mg/回
(20mg×2)

普通の人
1.25m2
1.5m2未満
100mg 50mg/回
(25mg×2)
50mg/回
(25mg×2)

大きい人
1.5m2
以上
120mg 60mg/回
(20mg×3)
60mg/回
(20mg×3)

OD錠や顆粒剤の場合
OD錠や顆粒剤の場合も、20mgまたは25mgのいずれかを指示通りに服用してください。

服用方法

飲み方

  • 担当の医師の指示にしたがって、決められた量を1日2回、朝食後と夕食後にそれぞれ食後30分を目安に飲んでください。
  • 空腹時の服用はさけてください。
  • 1日に飲む量は、あなたの身長と体重をもとに、からだの状態を考えて決められます。

飲む薬

いずれかの薬を飲みます。必ず、指示通りに服用してください。

OD錠の場合

  • 包装シート、錠剤を押し出す

1回に飲む個数だけ包装シート(PTP(ピーティピー)シート)から取り出し、舌の上でだ液にふやかして飲み込むか、またはコップ1杯程度の水でお飲みください。

顆粒剤の場合

  • 切り取る

スティックの「きりくち」から切れ目にそって切り取り、中の顆粒をコップ1杯程度の水またはぬるま湯でお飲みください。

カプセル剤の場合

  • 包装シート、カプセルを押し出す

1回に飲む個数だけ包装シート(PTPシート)から取り出し、コップ1杯程度の水またはぬるま湯でお飲みください。

治療スケジュール

  • ふつう28日間(4週間)毎日続けて服用し、その後、14日間(2週間)お休みします。これを1コースとして繰り返します。
  • 治療スケジュールの説明図

実際の治療スケジュールや服用する薬の量はあなたの状態や副作用の程度などによって変わることがあります。
詳しくは担当の医師に確認してください。