ティーエスワンによる膵・術後補助化学療法を受けられる方へ

膵がんとは

膵臓のはたらき

膵臓は、胃の裏側にある臓器で、そのはたらきには膵液をつくって外部(十二指腸)に向け分泌する外分泌機能とインスリンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌機能があります。

膵臓の構造とはたらき

膵臓の構造

消化酵素を分泌する腺房(せんぼう)細胞とアルカリの液(重炭酸塩)を分泌する導管(どうかん)細胞からなる外分泌腺と、インスリンなどを分泌する内分泌腺からできています。

外分泌腺のはたらき

消化酵素により食べ物を消化したり、重炭酸塩により胃酸を中和します。

内分泌腺のはたらき

代表的なホルモンにインスリンとグルカゴンがあり、血糖を調節します。

  • 膵臓のはたらきの説明図

膵がんについて

膵がんは、大部分が膵管にできる「浸潤性(しんじゅんせい)膵管がん」です。

膵がんの治療

  • 膵がんの治療には「手術療法(外科切除)」「化学療法(抗がん剤)」「放射線療法」などがあります。治療方針はがんの進み具合と全身状態、患者さんの希望をふまえて決められます。
  • がんが膵臓やその周囲にとどまっている場合は、手術単独、あるいは手術と化学療法、場合によっては放射線療法を組み合わせます。
  • がんが広い範囲にあり、手術で完全に取りきれない場合や転移がある場合、再発した場合には、抗がん剤による治療、あるいは抗がん剤治療と放射線療法の組み合わせによる治療が行われます。
  • 手術療法
  • 化学療法
  • 放射線療法