寒い日は、いつもより熱めのお湯にゆっくり浸かりたくなるものです。しっかり洗って、さっぱりして、お風呂上がりは気持ちよく。
けれど、乾燥が気になる肌では、お湯の温度やからだの洗い方が負担になることがあります。毎日の入浴を、肌のうるおいを守るという視点から考えてみます。
乾燥肌は
内側から整える
入浴
肌の乾燥を防ぐために。知っておきたい入浴の基本
出典:日本皮膚科学会・日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024」/日本皮膚科学会「皮脂欠乏症診療の手引き 2021」
寒い日は、いつもより熱めのお湯にゆっくり浸かりたくなるものです。しっかり洗って、さっぱりして、お風呂上がりは気持ちよく。
けれど、乾燥が気になる肌では、お湯の温度やからだの洗い方が負担になることがあります。毎日の入浴を、肌のうるおいを守るという視点から考えてみます。
湯船でもシャワーでも、お湯は38~40℃程度が目安です。
42℃以上の熱いお湯では、皮脂など肌のうるおいを保つ成分が流れ出やすくなります。また、熱いお湯はかゆみを起こしやすくするため、乾燥やかゆみが気になる肌にはすすめられていません。入浴のしすぎも、肌の乾燥を進める要因になるとされています。
熱めのお湯が好きな方には、38~40℃は少しぬるく感じるかもしれません。入浴後に肌がつっぱる、カサつく、かゆくなるといったことがあるなら、お湯の温度も確認してみてください。
お湯の温度と同じように気をつけたいのが、からだの洗い方です。乾燥が気になる肌では、「しっかり洗う」ことが、かえって肌の負担になりかねません。
入浴やシャワーでからだを清潔に保つこと自体は、肌のためにもすすめられています。ただ、ナイロンタオルやブラシで強くこすると、肌の水分が失われやすくなり、乾燥につながります。石けんや洗浄剤はよく泡立て、泡を手のひらに取って、やさしく洗うのが基本です。洗浄剤の使いすぎやすすぎ残しも、乾燥を悪化させる原因になることがあります。
長年タオルなどでしっかりこすってきた人にとっては、手と泡だけでは物足りなく感じるかもしれません。背中など手が届きにくい場所にタオルを使う場合は、ゴシゴシこすらず、肌あたりのやわらかい素材を選びましょう。
汗や皮脂がたまりやすいところもあれば、すねや腕など、カサつきやすいところもあります。同じからだでも、部位によって肌の状態はさまざまです。
乾燥が強い部分では、石けんや洗浄剤の使用を必要最小限に。汗や皮脂が気になる部分は、泡を使ってていねいに洗います。毎回、全身を同じ力、同じ方法で洗う必要はありません。ちょうどいい洗い方は人それぞれで、同じ人でも、時期や肌の状態によって変わるとされています。
洗浄剤そのものも、皮脂を落としすぎないものを選びます。洗ったあとに肌がつっぱる、カサつきが強くなると感じるなら、使う量や種類、洗い方が今の肌に合っているか確認してみてください。
入浴後の肌からは、水分が少しずつ蒸発していきます。そのため、乾燥が気になる肌には、お風呂上がりの保湿が欠かせません。
からだを拭くときは、タオルでこすらず、水分をやさしく押さえるように。そのあと、あまり時間を空けずに保湿剤を塗るのが理想です。
保湿剤は、1日1回より2回塗るほうが、高い保湿効果を期待できるという報告もあります。お風呂上がりに加えて、寝る直前や朝の着替えのタイミングでひと塗り。
「からだを拭く→保湿する」までを入浴後のひと続きの流れにしておくと、毎日の習慣にしやすくなります。保湿剤を脱衣所や着替える場所など、すぐ手に取れるところに置いておくのも、続けやすくするための工夫です。
毎日の入浴は、乾燥が気になる肌にとって、汚れを落とすだけの時間ではありません。肌に必要なうるおいを落としすぎず、入浴後は保湿で補う。そんな流れを毎日の習慣にしていきたいものです。