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Lesson

乾燥肌は
内側から整える

今日からできる生活習慣

Lesson.4 環境

乾燥・かゆみと身のまわりの環境。見直したい4つのこと

出典:日本皮膚科学会・日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024」/日本皮膚科学会「皮脂欠乏症診療の手引き 2021」

湿度・衣類・汗・日ざしとの付き合い方

スキンケアは一年を通して同じでも、肌を取り巻く環境は、季節や過ごす場所によって変わります。乾燥が気になるときは、肌そのものだけでなく、部屋の空気や身につけるものにも目を向けてみませんか。

空調を使う部屋では、湿度も意識する

冬は暖房のきいた部屋で、夏は冷房の下で。一日の大半を、空調のある室内で過ごすこともめずらしくありません。そうした部屋の空気は、湿度が低くなりがちです。

空気が乾く季節にすねや背中がカサつきやすくなるように、乾燥した外気や湿度の低い室内の空気は、肌の乾燥を悪化させる要因になります。

特に冬は、暖房を使うことで室内の湿度がぐっと下がります。乾燥が気になるときは、加湿器などで室内を加湿することがすすめられています。

室温は確認していても、湿度までは見ていないという人も多いかもしれません。加湿器がなければ、洗濯物を室内に干す、濡らしたタオルをかけておくなど、できる範囲で湿度を補う方法もあります。

空調の風そのものも、乾いた空気です。直接当たり続ける場所では、その分だけ肌が乾いた空気にさらされます。いつも同じ場所に風が当たっているようなら、風向きを変えたり、座る位置を少しずらしたり。風の通り道から外れておくだけでも、肌への負担は変わってきます。

肌に直接触れるものは、刺激の少ないものを

肌にとって身近な環境のひとつが、毎日身につけている衣類です。羊毛やごわごわした素材などによる刺激は、かゆみの原因になります。肌が敏感になっているときは、髪の毛の先が触れる程度のわずかな刺激でもかゆみが生じることがあるため、直接肌に触れるものには刺激の少ない衣類を選ぶことがすすめられています。

そうは言っても、持っている服を肌ざわりのよいものだけにそろえるのは簡単ではありません。まず確認したいのは、長い時間、肌に直接触れているものです。

肌着やパジャマ、首まわりの衣類のなかに、「これを着るとかゆくなる」「チクチクする」というものはないでしょうか。心当たりがあれば、そこが見直しの候補です。縫い目や襟元など、いつも同じ場所がこすれていないかも、あわせて確認を。寝具のカバーのように、衣類以外で長く触れるものも同じ考え方で選べます。

夏は、「汗をかかない」より「汗を残さない」

暑い季節は、汗をかいたあとの肌にも注意が必要です。汗をかくこと自体を避けるのではなく、余分な汗を長時間そのままにしないことがすすめられています。汗が皮膚に残った状態が続くと角層がふやけて、わずかな摩擦でも傷つきやすくなります。

汗をかいたら、こすらずやさしく拭き取る。可能であればシャワーで洗い流す。汗で濡れた衣類は着替える。ふだんから通気性のよい衣類を選ぶこともすすめられています。

通勤や買い物など、外出するだけでも汗ばむ日があります。かゆみが気になる方は、帰ったら濡れた肌着を替える、タオルで肌を押さえる——汗をかいた「あと」の対応までをセットで考えておくとよいでしょう。

強い日ざしを長時間浴びる日は、紫外線対策も

夏にもうひとつ気をつけたいのが、強い日ざしです。長い時間日光を浴びると、角層からの水分蒸散量が増えるという報告があります。日光に含まれる紫外線も、それ自体が肌の乾燥を進める要因に挙げられており、浴びすぎは避けることがすすめられています。

特に紫外線が強いのは、5月から8月の10時から14時ごろ。その時間帯に出かけるときは、帽子をかぶる、なるべく日陰を歩くなど、日ざしを避ける工夫を。長時間屋外で過ごす日は、日焼け止めを使うことも対策になります。

どれも日焼けを防ぐ方法としておなじみですが、乾燥から肌を守るうえでも意味のある備えです。
乾燥対策というと、保湿剤など肌に塗るものを思い浮かべがちですが、肌を取り巻く環境を整えることも日々のケアの一部です。
それでも乾燥や、それに伴うかゆみが続くときは、環境の見直しとあわせて、症状に合った治療や保湿などのケアも考えていきましょう。

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