ニュースリリース

2006年07月04日
大鵬薬品工業株式会社

大鵬薬品 主力抗癌剤TS-1を海外導出へ

大鵬薬品工業株式会社(社長:宇佐美 通)は、サノフィ・アベンティス(会長兼CEO:ジャン・フランソワ・デュエック)と、大鵬薬品が創製し、現在、日本において販売している経口フッ化ピリミジン系抗癌剤ティーエスワン(「以下TS-1」、開発コード名S-1)に関して、アジア諸国を除く全世界の開発および販売権に関するライセンス契約を7月3日締結しましたので、お知らせいたします。

今回の契約に基づき、大鵬薬品は契約一時金、開発段階に応じたマイルスト-ンの支払いを受けるとともに、売上高に応じたロイヤルティを受け取ります。契約一時金、マイルスト-ンの支払金は総額360百万米ドルに達します。 大鵬薬品は引き続き製品の開発に参画すると共に、承認取得後は、共同拡宣で販売に参画できる権利を有しています。なお、本剤の製造は大鵬薬品が担当し、サノフィ・アベンティスに供給します。

サノフィ・アベンティスは「既存の弊社製品ラインにTS-1が加わることは、癌分野における主導的地位を強化すると共に、患者の為の重大な進歩を提供することになる」と述べています。

宇佐美社長(大鵬薬品)コメント

今回、癌化学療法の分野において世界的に卓越した企業であるサノフィ・アベンティスと契約を締結したことを大変喜ばしく思っています。開発経験も販売実績もある大手製薬企業である サノフィ・アベンティスとの提携により、TS-1が世界の癌医療に貢献できるものと信じています。

サノフィ・アベンティスについて

サノフィ・アベンティスは 世界で第3位、ヨーロッパでは第1位の製薬会社です。サノフィ・アベンティスは、世界クラスの研究開発組織に支えられ、循環器、血栓症、がん、糖尿病、中 枢神経系、内科系、ワクチンの主要7治療分野で主導的な地位を占めています。サノフィ・アベンティスはパリ(EURONEXT: SAN)およびニューヨーク(NYSE: SNY)に上場しています。

TS-1について

TS-1は、5-FUのプロドラッグであるテガフール(FT)に、5-FUの分解酵素阻害剤ギメラシル(CDHP)とリン酸化阻害剤オテラシルカリウム(Oxo)を配合した経口抗癌剤です。 本剤は5-FU系既存薬剤の中で、5-FUの血中濃度を最大限に高め、腫瘍に対し特異的に選択性を高めて抗腫瘍効果を発揮し、かつ増大する消化器毒性を軽減した経口抗癌剤です。現在、日本国内では胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌の適応症で使用されています。海外での開発状況は、欧州、米国、その他の国において、第三相試験が進行中です。

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