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2025年05月23日
大鵬薬品工業株式会社

急性骨髄性白血病を対象としたdecitabine-cedazuridineとvenetoclaxの併用療法における第I/II相臨床試験結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表

大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」)は、2025年5月30日から6月3日まで米国シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会において、急性骨髄性白血病(以下、「AML」)を対象としたdecitabine-cedazuridine(以下、「本剤」)とvenetoclaxの併用レジメンにおける第 I/II 相臨床試験(以下、「本試験」)の結果を、大鵬薬品の米国子会社である大鵬オンコロジーが口頭発表することをお知らせします。

本試験は、初回寛解導入療法が適さない成人AML患者さん101名を対象に、本剤にvenetoclaxを加えた経口投与レジメンの安全性、有効性を評価した試験です*1

試験結果

有効性について、本試験の主要評価項目である完全寛解(Complete remission:CR)率は、46.5%、血球数の回復が不完全な完全寛解(CR with incomplete hematologic recovery:CRi)率は、63.4%でした。CRが得られるまでの期間の中央値は2.4ヵ月、CRを維持した期間の中央値は未到達でした。CRが得られた患者さんのうち、80%が6ヵ月間、75.3%が12ヵ月間CRを維持していました。全生存期間中央値は15.5ヵ月でした。

安全性について、本剤投与中に発現した有害事象の発現率は98%(グレード3以上*)であり、主な事象は、発熱性好中球減少症(49.5%)、貧血(38.6%)、好中球減少症(35.6%)でした。また、30日死亡率、60日死亡率はそれぞれ3%と9%でした。

*6月4日訂正

急性骨髄性白血病(AML)について

AMLは、白血病細胞が増殖することによって骨髄での正常な血液の産生が阻害されてしまう病気です。成人の急性白血病の中でもっとも頻度が高く、加齢とともに発症率が高まると言われています。特に標準的な寛解導入療法を受けることが困難な高齢者に対して、毒性の少ない治療法が求められています。

decitabine-cedazuridineについて

本剤は、経口投与時のdecitabineの分解を抑制する新規代謝酵素阻害剤を組み合わせた世界初の経口DNAメチル化阻害配合剤です。本剤は米国とカナダでは2020年に骨髄異形成症候群(MDS)と慢性骨髄単球性白血病(CMML)の適応で、欧州では2023年にAMLの適応で承認されています。

大鵬オンコロジーについて

大鵬オンコロジーのミッションは、がん患者さん、そのご家族そして介護者の生活を改善することです。同社はさまざまながん種に対する経口抗がん剤の開発と販売に注力しています。大鵬オンコロジーは固形がんおよび血液がんをターゲットとする低分子の臨床候補化合物の強固なパイプラインを持ち、さらに前臨床段階においても候補化合物も有しています。大鵬オンコロジーは、大塚ホールディングスの一員である大鵬薬品の子会社です。米国ニュージャージー州プリンストンに本社を置き、大鵬薬品のヨーロッパ(スイス連邦、ツーク州)とカナダ(オンタリオ州オークビル)における事業運営を統括しています。
大鵬オンコロジーの詳細については、Taiho Oncology, Inc. | Making the Human Connection をご参照ください。

出典
*1 Zeidan A et al. An all-oral regimen of decitabine-cedazuridine (DEC-C) plus venetoclax (VEN) in patients (pts) with newly diagnosed acute myeloid leukemia (AML) ineligible for intensive induction chemotherapy: Results from a Phase 2 cohort of 101 pts

ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。

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