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2026年04月28日
Taiho Oncology, Inc.
大鵬薬品工業株式会社
Cullinan Therapeutics, Inc.

大鵬オンコロジー、大鵬薬品、Cullinan Therapeutics EGFRエクソン20挿入変異を伴う局所進行または転移性非小細胞肺がんに対するジパレルチニブの新薬承認申請(NDA)について米国FDAが受理

大鵬薬品工業株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」) とその子会社 Taiho Oncology, Inc.(本社:米国ニュージャージー州、President & CEO:Peter Melnyk、以下「大鵬オンコロジー」) および提携先の Cullinan Therapeutics, Inc.(カリナン・セラピューティックス、本社:米国マサチューセッツ州、President and Chief Executive Officer:Nadim Ahmed、以下「Cullinan Therapeutics」) は、プラチナベース化学療法の治療歴を有する上皮成長因子受容体(以下「EGFR」)エクソン20挿入(以下「ex20ins」)変異を伴う局所進行または転移性非小細胞肺がん(以下「NSCLC」)患者さんを対象とした、ジパレルチニブの新薬承認申請(以下「NDA」)が米国食品医薬品局(以下「FDA」)に受理されたことを本日お知らせします。Prescription Drug User Fee Act(PDUFA)に基づく審査目標日は、2027年2月27日です。

本NDAは、前治療歴を有するEGFR ex20ins変異を伴うNSCLC患者さんにおけるジパレルチニブ単剤療法を評価したREZILIENT1臨床試験(以下「REZILIENT1」)の第IIbパートのデータに基づくものです。本試験では主要評価項目である客観的奏効率(objective response rate)を達成しました。REZILIENT1の良好なデータは、2025年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表され、Journal of Clinical Oncologyに掲載されました。

「ジパレルチニブは大鵬薬品によって創製され、EGFR ex20ins 変異を伴うNSCLC患者さんのアンメットニーズの解決を目指して開発されました。ジパレルチニブのNDAがFDAに受理されたことは、申請資料の質の高さを示すものであり、審査プロセスにおいてFDAと協働できることを楽しみにしています。それまでの間、審査期間中に当該患者さんへジパレルチニブを提供できるよう、拡大アクセス・プログラムを開始する予定です。」と、大鵬オンコロジーの最高医学責任者であるHarold Keerは述べています。

「ジパレルチニブは、アンメット・メディカル・ニーズを満たすための新たな治療選択肢を届けることを目指し、大鵬薬品独自のシステイノミクス創薬により創製された化合物です。今回の米国FDAによるNDAの申請受理は、重要なマイルストーンであると受け止めています。今後も、大鵬オンコロジーとCullinan Therapeutics、およびFDAと緊密に連携し、EGFR ex20ins変異を有するNSCLC患者さんに新たな治療選択肢をお届けするという共通の目標に向け、真摯に取り組んでまいります。」と、大鵬薬品 取締役 MA部管掌、トランスレーショナル開発部門管掌、開発部門管掌、研究部門担当の相良 武は述べています。

「ジパレルチニブのNDAがFDAに受理されたことは、依然として治療選択肢が限られているEGFR ex20ins変異を伴うNSCLC患者さんにジパレルチニブを届けるための重要な一歩です。REZILIENTプログラムに参加してくださった患者さんとご家族、そしてこのマイルストーンの達成を可能にした治験責任医師、試験チーム、支援者の皆さまの協力に深く感謝しています。ジパレルチニブには重要なアンメットニーズの解決に寄与し得る可能性があると考えており、新たな治療選択肢を待つ患者さんにジパレルチニブを届けるという目標のもと、Taihoのパートナーの皆さまと協働していくことを楽しみにしています。」と、Cullinan Therapeuticsの最高医学責任者であるJeffrey Jonesは述べています。

REZILIENT1データの概要

  • ジパレルチニブは有効性解析対象集団(n=176)において、臨床的に意義のある有効性を示しました(前治療としてアミバンタマブを投与されていた患者さん51名を含む)。
  • 確定された客観的奏効率(ORR)は35%でした。奏効期間中央値(mDOR)は8.8カ月でした。
  • 前治療がプラチナベース化学療法のみであった患者さん(n=125)では、ORRは40%、mDORは8.8カ月でした。
  • 探索的サブグループ解析では、以下のとおりでした:
    • 前治療としてアミバンタマブを投与されており、ex20insを標的とした他の治療を受けていない患者さんでは、確定されたORRは30%、mDORは14.7カ月でした。
    • 脳転移を有する患者さんでは、確定されたORRは31%、mDORは8.3カ月でした。

  • ジパレルチニブの安全性プロファイルは管理可能であり、これまでに報告されているデータと一致していました1)。最も多かった治療関連有害事象は、爪囲炎、発疹、貧血、ざ瘡様皮膚炎、下痢、皮膚乾燥、悪心および口内炎でした。これら治療関連有害事象の大半は、米国NCI(国立がん研究所)有害事象共通用語規準(Common Terminology Criteria for Adverse Events:CTCAE v5.0)におけるグレード1または2でした。

ジパレルチニブは、経口EGFRチロシンキナーゼ阻害剤です。ジパレルチニブは2021年に、本集団を対象としてブレークスルーセラピー指定(Breakthrough Therapy Designation)を取得しました。

REZILIENT1について

REZILIENT1(Researching Zipalertinib In EGFR Non-Small Cell Lung Cancer Tumors)は、前治療歴のある、EGFR ex20ins変異を有する局所進行または転移性NSCLCの成人患者さんを対象に、ジパレルチニブの有効性と安全性を評価する第I/II相臨床試験(NCT04036682)です。患者さんはジパレルチニブ100mgを1日2回経口投与されました。主要評価項目は、固形がんの治療効果判定基準(RECIST) v1.1に従い、盲検化された独立中央審査(ICR)により評価された客観的奏効率(ORR)と奏効期間(DOR)でした。有害事象は、米国NCI有害事象共通用語規準(CTCAE v5.0)に従って分類され、グレード付けされました。

ジパレルチニブについて

ジパレルチニブ(開発コード:CLN-081/TAS6417)は、EGFRの活性化変異を標的とした経口の低分子化合物です。この化合物は、野生型EGFRには作用せず、ex20ins変異を有するEGFR変異体を阻害する化合物として選出され、遺伝子検査によって選定されたNSCLCに対する次世代型の不可逆的なEGFR阻害剤として創薬されました。ジパレルチニブは、米国FDAよりブレークスルーセラピー指定を受けています。また、厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けています。ジパレルチニブは現在開発中で、いかなる保健当局からも承認されていません。

ジパレルチニブは大鵬薬品およびその子会社の大鵬オンコロジーが開発しています。米国においてはCullinan Therapeutics と提携し開発を進めています。

EGFR ex20ins変異について

NSCLCは、肺がんのなかで最も多くを占める病型であり、世界では、NSCLCのうちEGFR ex20ins変異は最大4%に発現し、EGFR変異型の中で三番目に頻度高く発現するとされています2)。米国においては、NSCLC患者さんの約16%にEGFR変異は発現し2)、EGFR ex20ins変異はこれらEGFR変異全体の最大12%とされています3)

大鵬オンコロジーについて

大鵬オンコロジーのミッションは、がん患者さん、そのご家族そして介護者の生活を改善することです。同社はさまざまながん種に対する経口抗がん剤の開発と販売に注力しています。大鵬オンコロジーは固形がんおよび血液がんをターゲットとする低分子の臨床候補化合物の強固なパイプラインを持ち、さらに前臨床段階においても候補化合物を有しています。大鵬オンコロジーは、大塚ホールディングスの一員である大鵬薬品の子会社です。米国ニュージャージー州プリンストンに本社を置き、大鵬薬品のヨーロッパ(スイス連邦、ツーク州)とカナダ(オンタリオ州オークビル)における事業運営を統括しています。大鵬オンコロジーの詳細については、https://www.taihooncology.com/us をご参照ください。

Cullinan Therapeutics について

Cullinan Therapeutics (Nasdaq: CGEM) は、自己免疫疾患やがんに対して、ファーストインクラスまたはベストインクラスとなり得る高いインパクトを持つ治療薬の開発に取り組むバイオ医薬品企業です。同社は、オンコロジー領域では既に確立され、現在は自己免疫疾患にも応用が進んでいるT細胞エンゲージャーに関する中核となる専門知識を活用し、有望な治療ターゲットの探求を続けています。科学的根拠に基づく厳格なアプローチと、目的を持ったイノベーションのもと構築された臨床段階のパイプラインを強みに、Cullinan Therapeuticsは患者さんに新たな標準治療を届けるという使命の達成に向けて事業を推進しています。Cullinan Therapeutics の詳細は https://cullinantherapeutics.com/ をご覧ください。

1).Piotrowska Z, Tan DS, Smit EF, et al. Safety, tolerability, and antitumor activity of zipalertinib among patients with non-small-cell lung cancer harboring epidermal growth factor receptor exon 20 insertions. Journal of Clinical Oncology. Available at: https://ascopubs.org/doi/full/10.1200/JCO.23.00152.

2).Burnett H, Emich H, Carroll C, et al. Epidemiological and clinical burden of EGFR exon 20 insertion in advanced non-small cell lung cancer: a systematic literature review. PLOS ONE. 2021;16(3):e0247620. Available at: https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0247620.

3).Riess JW, Gandara DR, Frampton GM, et al. Diverse EGFR Exon 20 Insertions and Co-Occurring Molecular Alterations Identified by Comprehensive Genomic Profiling of NSCLC. Journal of Thoracic Oncology. 2018 Jul 5;13(10):1560–1568. Available at: https://www.jto.org/article/S1556-0864(18)30770-6/pdf.

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