生物多様性

大鵬薬品は、大塚グループ生物多様性の活動指針に基づき、生物多様性への取り組みを行っています。

基本的な考え方

大塚グループは、地球に住む大自然の一員として、命のすばらしさに感謝し、自然がもたらす恩恵を未来につなぎ、世界に広げていきます。

活動指針

  1. 事業活動と生物多様性の関わりについて、理解を深めます。
  2. 生物多様性に影響を与える、事業活動に伴う環境負荷の低減に努めます。
  3. 国際的な取り決めに則った、生態系サービスを含む資源の持続可能な利用、遺伝資源の公正かつ衡平な配分に努めます。
  4. 国内外におけるステークホルダーとコミュニケーションを図りつつ、連携・協力して、生物多様性保全に取り組みます。
  5. 生物多様性に関する社会の意識醸成に貢献します。

具体的な取り組み

環境配慮型資材の導入

大鵬薬品では、医療用医薬品の情報提供資材およびピタスメディカルトローチなどコンシューマーヘルスケア商品の包材に、FSC認証紙を一部取り入れています。また、チオビタシリーズのラベルや2021年に発売したバップフォーレディの包装に一部バイオマスインキを使用しています。

工場排水を利用したビオトープ

岡山大鵬薬品は、敷地内に全国でも珍しい100%排水直管式ビオトープを設置しています。岡山大鵬薬品で製造している「チオビタドリンクシリーズ」で使うガラスびんの洗浄・滅菌には、1日に約100トンの洗浄水(精製水)と冷却水(水道水と同等以上の水質)が使われています。しかし、洗浄水と冷却水は純度が高すぎるために自然環境になじまず、また水温が約40℃と温かいため、すべて下水処理場へ排出されていました。

きれいな水を無駄に捨てないため、解決策として設置されたのがビオトープです。自然を再現したビオトープの水路に排水を流すことで、生物がすみやすい有機に富んだ水に変え、同時に外気温まで水温を下げて海へ放出しています。今では、ビオトープの小川にはメダカをはじめとする淡水魚が繁殖し、水辺には季節の花が咲き、昆虫や野鳥も飛来します。さらには、有機に富んだ水が海域へ放出されることで、周辺の干潟や海の生態系にも良い影響が出はじめています。

ビオトープは2011年3月29日のオープン以来、地域の小学生の社会科見学などに利用されています(現在は休止中)。毎年多くの見学者が訪れ、瀬戸内海の豊かな自然と自然保護の大切さを伝えています。また地域の方々と協力して、周辺河川や海岸の掃除などの活動も行っています。

岡山大鵬薬品のビオトープ