ゼロエミッションへのあゆみ

大鵬薬品は、2009年度に初めて埼玉サイトでゼロミッションを達成以後、2014年度に会社全体において再資源化率が99.5%となり、大鵬薬品としてゼロミッションを達成しました。

全体では、処理方法や業者の選定などの質の管理によってコンプライアンス(法律に基づく適正処理)を徹底する取り組みと、廃棄物発生の抑制とリサイクルの推進、最終処分量の削減などの量的な管理に関する取り組みの2つのアプローチで取り組んでいます。また、各サイトごとに独自のさまざまな取り組みを行っています。

ゼロエミッション活動記録

現在の再資源化率
99.8%
  • 2006年
    2010年度のゼロエミッション達成に向けて最終処分量の集計を開始
  • 2009年
    再資源化率 94.5%
    埼玉サイト
    ゼロエミッション達成
    • 硫酸ナトリウムなど廃棄物の再資源化を促進(埼玉サイト)
    • 液剤関係の不良品返品製品のリサイクル化(徳島・岡山サイト)
  • 2010年
    再資源化率 96.5%
    不燃物のリサイクル化推進(徳島サイト)
  • 2011年
    再資源化率 98.5%
    徳島サイト、岡山サイト(岡山工場)
    ゼロエミッション達成
    • 従来埋め立て処理していた活性炭をリサイクル化(徳島サイト)
    • 可燃廃棄物の焼却処理を再考し最終処分量を大幅に削減
  • 2012年
    再資源化率 98.7%
    つくばエリア
    ゼロエミッション達成
    • 多品種生産対応の新規包装機を導入(岡山サイト・岡山大鵬薬品)
  • 2013年
    再資源化率 98.6%
    岡山サイト(岡山大鵬薬品)、北島工場
    ゼロエミッション達成
    • 廃棄シートのリサイクルを開始(岡山サイト・岡山大鵬薬品)
    • ゴミ処理機導入による廃棄物削減を開始(つくばエリア)
    • チューブファイルの循環システムを確立(徳島サイト)
  • 2014年
    再資源化率 99.5%
    全体でのゼロエミッション達成
    • 金属製ドラム缶を容器としてリユース(徳島サイト)
    • 埋立処分としていた焼却灰をリサイクル化(徳島サイト)
  • 2017年
    全体での再資源化率99.8%でゼロエミッション継続中

大鵬薬品全体でのゼロミッションへの取り組み

質の向上

主な活動

廃棄物の実態に合わせた適切な処理方法や業者の選定などの質の管理によって、法律に基づく適正処理を確実に実施し、コンプライアンスを実現しています。

活動事例:廃棄物の適正処理/特別管理産業廃棄物への対応

処理方法や業者の選定などについては、排出される廃棄物の実態を把握し、その上で委託処理をしています。これは排出される廃棄物がどのようなものであるかによって、処理の委託内容が異なるからです。たとえば、徳島サイトおよびつくばエリアなどの研究部門においては、医療系の廃棄物が発生します。これらは特別管理産業廃棄物として再開封できない特別な容器を使用し、厳重な管理のもと処理しています。処理業者に引き渡した後も、マニフェストに基づいて処理が適切に行われたかの確認、監督官庁への報告まで確実に実施しています。

また、適正処理の一環として、廃棄物処理業者の現場調査も行うなど、サプライチェーンにおけるコンプライアンスを徹底しています。現実の処理現場を調査することによって、担当者の廃棄物処理への理解を深めるとともに、委託先での廃棄物処理状況が法令や当社の要求水準に達しているかを確認しています。

  • コンプライアンス徹底のために廃棄物処理業者の現場調査も実施
  • 医療系の廃棄物に使用する特別な容器

量の削減

主な活動

量の削減については、発生量を減らすことを第一に、下記の3つの考え方を柱に多様な取り組みを進めています。

  • 廃棄物発生量の削減
  • 最終処分量の削減
  • リサイクルの推進

活動事例:廃棄物の分別

大鵬薬品は廃棄物の分別を推進しています。分別は、ゼロエミッションや廃棄物の適正処理の基礎ともいえる重要な活動です。すべてのサイトで廃棄物の分別を徹底して行い、リサイクル率の向上に努めています。また、産業廃棄物業者と協力して、埋め立て処理していたものが1品でも多くリサイクルされるように取り組んでいます。

  • 各サイトで廃棄物削減の基礎となる徹底的な廃棄物の分別を徹底的に実施

各サイトの取り組み

徳島サイト

主な活動

  • 排水処理余剰汚泥・ボイラーダストのリサイクル化(2005年~)
  • 液剤の不良品・返品製品のリサイクル化(2009年~)
  • 埋め立て処理していた活性炭のリサイクル化(2011年~)
  • チューブファイルの循環システム確立(2013年~)
  • 金属製の廃棄ドラム缶を容器としてリユースし有価物価へ転換(2014年~)
  • 大塚グループ今切地区共同焼却炉の燃え殻(産廃分)のリサイクル化(2015年~)

活動事例:チューブファイルの循環システム

徳島サイトでは、保管期限が過ぎた会計書類を廃棄する際に、同時に使用していたチューブファイルも廃棄していました。これらを資源として有効活用するため、大塚グループのシェアードサービスセンターである大塚ビジネスサポートセンターと協働で、チューブファイルを回収・選別・再利用する「循環システム」を確立しました。これにより、年間約1トンの廃棄物発生量の削減につながっており、独自の廃棄物発生量の削減策に積極的に取り組んでいます。

  • チューブファイルの循環システムのほか、さまざまな廃棄物の再資源化を推進

北島サイト

主な活動

  • 細かな分別を徹底しリサイクル化
  • 工場稼働時からゼロエミッションを達成

活動事例:工場稼働時からゼロエミッションを達成

北島工場は、2014年6月に稼働した工場です。すでにゼロエミッションを達成したサイトが多くあったことから、全社で蓄積されたノウハウを活用することができました。そのため工場稼働前より、排出される廃棄物について予測し、最適なリサイクルが行われるよう処理業者の選定を行いました。

  • 稼働1年目より細かな分別を徹底し、リサイクルを実施

埼玉サイト

主な活動

  • 硫酸ナトリウムの廃棄物再資源化(2009年~)
  • 多様な廃棄物ごとの最適なリサイクル⇒再資源化率100%
  • 埼玉県の総合的資源循環モデル施設「彩の国資源循環工場」への廃棄物の委託処理

活動事例:大鵬薬品で初めてゼロエミッションを達成

埼玉サイトは、2009年度に大鵬薬品で初めてゼロエミッションを達成しました。これは、従来リサイクルできなかった硫酸ナトリウムのリサイクル処理への変更を推進したことが、大きな要因となっています。

原薬工場である埼玉サイトから発生する廃棄物はリサイクルが難しいものが多く、特に製造過程で発生する副製物である硫酸ナトリウムについては最後まで難航しました。しかし、多くの廃棄物処分業者と検討を重ね、セメント原料としてリサイクルすることが可能となりました。さらに現在は製造工程の改善により、硫酸ナトリウムの発生量を大幅に削減しています。

  • 硫酸ナトリウムの廃棄物分別の様子
  • 硫酸ナトリウムリサイクル業者
  • 社会貢献活動も兼ねたリサイクルによる寄付活動を実施

岡山サイト

主な活動

  • チオビタ・ドリンク軽量瓶での生産、不良ビンのリサイクル化(2009年~)
  • 焼却処理されていた濾紙を乾燥することでリサイクル化(2009年~)
  • 生産機器部品の材質変更による収率の向上(岡山大鵬 2011年~)
  • 凝集剤の開拓、汚泥の含水率低下等による排水汚泥の発生抑制(岡山大鵬 2012年~)
  • 廃棄シートなどの焼却処理で発生する燃え殻をリサイクル化(岡山大鵬 2013年~)

活動事例:新規包装機導入による廃棄物排出量の削減

岡山大鵬薬品は、外用薬・パップ剤を製造しています。パップ剤の包装は、100袋入りダンボール包装が中心でしたが、近年10袋入り小包装が増えてきていました。しかし、包装工程が小包装品の製造に対応していなかったため、一旦、100袋入り包装ラインから保管専用のダンボール箱を使用し中間製品として抜き取りを行い、別のラインで再包装していました。そのため、保管専用ダンボールと仕切りが廃棄物となっていました。

この問題を解決するために、2012年度に多品種生産対応の新規包装機を導入、これにより一貫製造できるようになり、廃棄ダンボールの排出量が65トン/年から4トン/年に大幅に減少、作業効率も大幅に向上しました。

  • 廃棄ダンボールを大幅に削減した多品種生産対応の新規包装機
  • チオビタ・ドリンクは不良・返品ビンもリサイクルすることでリサイクル率を向上

犬山工場

主な活動

  • 生薬残渣や回収アルコールのリサイクル化
  • 原料の包装資材であるダンボールの使用後の再生紙化
  • 工場全体のOA用紙の削減

活動事例:生薬残渣や回収アルコールのリサイクル化

犬山工場では環境問題への取り組みのなかでも、「廃棄物の再資源化と削減」を最も重要なテーマと位置づけています。さまざまな廃棄物の再資源化・削減策を進めていますが、中心となるのは生薬エキス生産の際に排出される年間数十トンの生薬やアルコールのリサイクルによる廃棄物の削減です。使用後の生薬残渣や回収アルコールは、それぞれ専門業者に引き取られ、リサイクルされて、堆肥や再生アルコールに生まれ変わっています。

  • 生薬から抽出するエキス生産の際に排出される廃棄物をリサイクル化

つくばエリア

主な活動

  • 生ゴミ処理機による食堂残渣・動物の飼育廃飼料の処理(2013年~)
  • 包装用ビニール、ポリラップなどをリサイクル用廃プラスチックとして分別

活動事例:水と炭酸ガスに分解処理する生ゴミ処理機の導入

つくばエリアでは、2013年度より水と炭酸ガスに分解処理する生ゴミ処理機を導入し、食堂の生ゴミや動物の飼育廃飼料の処理を行っています。

導入前の食堂残渣(生ゴミ等)については、一般ゴミ回収頻度が週2回であったため、腐敗防止用のフリーザーで保存管理をしなければならず、電気使用量にも影響を及ぼしていました。しかし生ゴミ処理機導入後は毎日分解処理できるため、真夏でもフリーザーを使用する必要がなくなりました。また、2014年からは不用な動物飼育用フードも全て分解処理することができ、合わせて8トン/年もの排出量削減につながっています。

  • 生ゴミ処理機により食堂の生ゴミや動物の飼育廃飼料を分解処理

本支店サイト

主な活動

  • 機密書類回収BOXの導入によるリサイクル化
  • 紙類をミックスペーパーとしてさらに細かく分類し、リサイクル化
  • 書類の積極的な電子化の推進
  • OA用紙の両面印刷(飯能)
  • 電子ファイル閲覧等による紙資源の削減(飯能)

活動事例:紙類を中心としたリサイクルシステムの推進

本社で回収BOXを使った機密文書のリサイクルシステムを確立後、このシステムを全国の支店へも拡充し、オフィスでのリサイクルを推進しています。また2014年度より、焼却処分していた廃棄物のうち、リサイクル可能な紙類をミックスペーパーとしてさらに細かく分類し、リサイクル率向上に取り組んでいます。なお「限られたスペース内で分別環境を整備」「書類の積極的な電子化の推進」「ミックスペーパーのイラスト表示で高い再利用率維持」などの取り組みが認められ、千代田区より「平成27年度 優良廃棄物管理物件」として表彰されました。

  • 千代田区より「平成27年度 優良廃棄物管理物件」として表彰
  • イラスト表示がわかりやすいミックスペーパーの分別